ネタバレ

【PSYCHO-PASS サイコパス】ネタバレ・見た感想!

【PSYCHO-PASS サイコパス】のネタバレ・実際に見た感想!

PSYCHO-PASS 第1話:「犯罪係数」

あらすじ

精神状態を分析した「サイコパス」という数値によって、社会の安定と人々の幸福が守られる社会。犯罪者もまた、犯罪係数という数値によって管理されていました。
治安を守る公安の新人監視官として配属された常守朱(つねもり あかね)は、さっそく現場へと向かわされます。そこには女性を人質に立てこもる犯罪者が。しかし保護するはずの女性の精神状態が悪化し、犯罪係数が上昇。犯罪者として認識されてしまいます。潜在犯でありながら公安の実働部隊である執行官の1人、狡噛慎也(こうがみ しんや)が女性を撃とうとするのを見て、朱は耐え切れず狡噛に向けて発砲するのでした。

感想

最初から専門用語が多いのと、登場人物の名前が難しい(笑)。覚えるのが大変です。内容はかなりハードでグロテスク。設定の難しさも加えて、完全に大人向けの作品ですね。個人的にはこういう近未来的な作品は大好きです。

精神状態によって犯罪者かそうでないかが判断されるのは中々怖いですね。普通、犯罪者というのは罪を犯した者のことですが、まだ何もしていなくても、ストレス状況によって潜在犯として裁かれてしまうというのはとても理不尽です。犯罪を未然に防ぐという意味では理に適っているというのが、このアニメの社会なのでしょう。人質の女性を殺そうとする狡噛の方を撃った朱が周りに驚かれていますが、頭がおかしいのはどちらなのか。そういった問題が今後問われていきそうです。また、潜在犯である執行官の面々の素性も気になりますね。これからが楽しみです。

PSYCHO-PASS 第2話:「成しうる者」

あらすじ

朱にドミネーターで撃たれた狡噛はまだ目を覚ましません。街中で犯罪係数の上昇が見られたとの警報が鳴り、朱は征陸智己(まさおか ともみ)とともに現場へ向かいますが、そこで朱は自分の無力さを知らされます。シュビラシステムにより自分だけが適正ありと診断された監視官という職業。でも自分には向いていないのではないか。そう縢秀星(かがり しゅうせい)に打ち明けた後、目を覚ました狡噛の元へ行く朱。しかし、犯罪係数という数値ではなく、自分の頭で何が正しいかを判断した朱の元でなら、刑事として働けるかもしれないという狡噛の言葉に動かされ、朱は強い意志で監視官を続けることを決意するのでした。

感想

職業の適正もシュビラシステムが計測してくれるようです。ただおそらく向き不向きというレベルではなく、計測された結果がほぼ実際に就く職業になるくらい、影響力のある物なのでしょう。実際、朱も監視官に憧れてなったというわけではなく、計測結果で自分だけがA判定だったからという理由な訳ですが、実際なってみた結果、それが何もせず、ただ執行官を監視しているだけでよいのだと言われると、自分じゃなくてもいいじゃんと不安にもなりますよね。

執行官の1人、縢(名前が本当に難しい…)の過去が少しわかりました。明るい性格の彼ですが、なんと5歳で潜在犯として判定されてしまったとのこと。一応上昇した犯罪係数を下げるためのケアというものが存在するようなので、上がったからといってすぐ殺されるという訳ではないようです。実際、前回人質になった女性も快方に向かっているようですし。ですが、何もしていなかろうが子どもだろうが、全ては数値で決められる…。普通大多数から反対されそうですが、現状は抗議する人の様子などは見られません。反対勢力・反社会組織とかないのでしょうか。

朱が監視官として適正ありと判断された理由はなんなのでしょう。それが狡噛の言う「自分で何が正しいかを考えられる」という評価にあるとしたら、それはシュビラシステムの存在意義と反することになります。でも適正を判断したのはシュビラシステム。まだ全くわからないです。

PSYCHO-PASS 第3話:「飼育の作法」

あらすじ

完全に電波が遮断されたドローン生産工場で、数人の死亡者が出ているとの通報を受け、朱は、先輩監視官の宜野座伸元(ぎのざ のぶちか)と、執行官たちと共に現場へ。そこでいじめを受けていた職員・金原を犯人ではないかと考えますが、宜野座は執行官をあくまで駒として扱い、狡噛や征陸の現場判断を聞かず、衝突してしまいます。朱が宜野座を説得。その後、狡噛が金原を挑発したことにより、金原はドローンを操り彼らを殺そうとします。金原を犯人と断定できたことで、電波の届く場所まで誘導し、ドミネーターにより対処。無事解決することが出来たのでした。

感想

今回もシュビラシステムによる弊害、異常さが見られました。いじめすら、それがシュビラによって適性判断された彼の役目として正当化されてしまうとは…。もちろん社会全体として公に認められているわけではなく、あくまで見えないところで黙認されていることなのでしょうが。なんにせよ胸糞悪いですね。

ドミネーターが使えないので、状況証拠で推察・行動しようとする執行官たち。この辺はよくある刑事ものっぽくてワクワクしました。ただそれを良しとしない宜野座。めちゃくちゃ頑固です。特に征陸の間には何かありそう。でも精々失敗して思い知れという意味ではありますが、上司として抑えつけず、ちゃんと頼めばやらせてくれる分、視聴者としてはイライラしないですね。

個人的には一番の見どころだと思うのですが、金原を挑発する狡噛が完全に極悪人のそれでした(笑)とてもイキイキしてる…。その後のドローンとのバトルシーンも良かったです!執行官たちがみんなかっこいい!ドミネーターのデコンポーザーモードへの変形もめちゃくちゃかっこよかったです。

PSYCHO-PASS 第4話:「誰も知らないあなたの仮面」

あらすじ

ネット上で人々の悩みを聞きアドバイスをしているタリスマン。朱もまた、狡噛との関わり方について相談していました。

しばらく連絡の取れない人間がいるとの通報を受け、現場に向かう朱たち。現場の状況から殺人であると判断し、その後遺体も発見されましたが、被害者のPCから、彼がタリスマンの正体であると判明。しかし、タリスマンは現在もネット上にいる…。何者かがタリスマンを名乗っており、おそらくその人間が犯人であろうと考えます。

スプーキー・ブーギーという人気アバターの正体であり、朱の元同級生でもあるらしい女性に協力してもらったにも関わらず、タリスマンとの接触は失敗。さらにはスプーキーのリアルである女性は殺されてしまいます。その犯人の背後にいたのは、狡噛と因縁があると思われる男、槙島聖護(まきしま しょうご)でした。

感想

今回はネットの世界に関わる事件です。ホログラム技術が進化しているので、アバターの姿のままオフ会ができるというのは良いですね!シュビラシステムはご免ですが、服や部屋の見た目を好きなように変えられる技術は、とても夢のある未来でうらやましいです。

あの堅物の宜野座がネット空間でコインの姿になっているのがツボでした。シュール(笑)。なぜそれを選んだ。

タリスマンをおびき寄せるために開かれたオフ会で、犯罪係数の高い人間が一斉摘発されたわけですが、これも良いのか悪いのか…。すでに何らかの犯罪をした人なら捕まってよいですが、まだ何もしていない人もいたでしょうに。また、オフ会に来るような人に犯罪係数が高い人が多いのか、単純にドミネーターを街中の人間に向けまくれば一定数見つかるものなのか。どの程度のレベルが犯罪係数異常値に該当するのか気になるところではあります。

そして最後に、おそらくこのアニメのラスボスであろう槙島聖護が出てきましたね。犯罪者の手伝いをしているのか、もしかしたら最初に唆した人間かもしれません。狡噛との因縁も深いようなので、彼の正体はもちろん、次回に持ち越されてしまった今回の事件の結末も気になります。

PSYCHO-PASS 第5話:「誰も知らないあなたの顔」

あらすじ

オフ会の事件後、スプーキーは今後一切、朱たちに協力しないと伝えてきましたが、その発言内容に小さな綻びを見つけ、すでに中身が別人になっており、おそらく本当のスプーキーは殺されたであろうと気付きます。

その後、ネットへのアクセス解析により、犯人と思われる人物が御堂という男であることと、その居場所を特定。朱たちはその場所へ急行し、御堂を見つけたものの、すぐに逃げられてしまいます。御堂は自宅に逃げ帰りますが、槙島に見捨てられ、駆け付けた宜野座たちにドミネーターで処分されました。

朱を労う宜野座。頑なな彼ですが、過去に自分の相棒を失ってしまった後悔によるもののようです。過去の記録を探した朱が見たのは、狡噛が宜野座の元相棒、つまり元監視官であったという衝撃の事実でした。

感想

事件は解決しましたが、新しい情報が出てきました。槙島にはどうやら仲間がいるようで、今回の事件にも協力しています。他にももっといそうですね。そして狡噛が元監視官とは…。「刑事でありたい」と言う彼の発言から、元々警察の人間?とは思っていましたが、監視官だったのですね。彼の犯罪係数が上がってしまった要因が、槙島にありそうな気がします。

ホログラムに振り回された事件でしたね。未来の技術の弊害ということで、今後もこういったことはありそうです。すぐに持っている物で対応した征陸はかっこよかった!最新技術に流されず、長年の経験値を活かされている感じ…。こういうおじさん大好きです。今回、意見の違いはあれど、宜野座を含むチームのメンバー全員が協力して解決した事件でしたし、今までずっと厳しかった宜野座が朱に対して優しさを見せたシーンもあり、良いチームだなと思えたのが嬉しかったです。

PSYCHO-PASS 第6話:「狂王子の帰還」

あらすじ

狡噛がまだ監視官であった時、部下の佐々山は「標本事件」という猟奇的な事件の犠牲者となっていました。それが原因で、狡噛は色相が濁り、執行官となったのです。

場面は現在へ。朱たちは今までの事件に協力者がいる可能性を議論していました。その存在をすでに特定しているかのような狡噛と、その考えを止めようとする宜野座。

そして、とある公園の噴水ホログラムの裏に、不気味な女性のオブジェが見つかります。そう、かつての標本事件のような…。

感想

朱は秀星や唐之杜志恩(からのもり しおん)に、狡噛が執行官になった時のことについて聞いて回っています。朱は歳が近いこともあってか、秀星には随分とフランクに話しています。それにしても、この世界ではお酒はほとんど飲まれていないんですね。確かに中毒は怖いですが、飲む楽しみがないなんて、個人的には逆に色相が濁りそうです(笑)。執行官の1人、六合塚弥生(くにづか やよい)はまだ全く内面が見えてきませんね。唐之杜とはただならぬ関係がありそうな雰囲気…。

彼らのシーンと並行して、とある女学校・桜霜学園の生徒たちの様子が描かれています。生徒たちの憧れの存在、王陵璃華子。周りの女の子の心酔っぷりが異常で、いわゆる百合状態。これから起きる事件の犯人になりそうな予感です。

PSYCHO-PASS 第7話:「紫蘭の花言葉」

あらすじ

公園で見つかったオブジェは、桜霜学園の生徒の死体でした。狡噛は事件を外され、朱はそれを見張ることになりますが、彼は事件を追うことを諦めていません。

桜霜学園の生徒であり、とある芸術家の娘である王陵璃華子(おうりょう りかこ)は、次々と同じ生徒を誘惑して殺し、標本としていました。そしてその傍にも槙島の存在があり、また新たな犠牲者が生まれようとしていました。

感想

狡噛のことを調べまくっていた朱に対し、全く不快感等を示さず、今回の事件に関しても、事件を外されてもなお動く気満々でイキイキとした様子の狡噛。チームとは別行動で、朱と狡噛の2人での事件解決に挑む展開になりそうでワクワクします。

璃華子が分かりやすく狂っていて、犯罪係数も相当高そうなのですが、よく今までバレなかったなと。女の子を俗世から隔離している桜霜学園が良い隠れ蓑になっているのでしょうか。さすがに学園内で行方不明者が多数出たらドミネーターで一発摘発されそうです。

また、ユーストレス欠乏症という、この世界ならではの病気があるようなのですが、説明が難しくてほとんど理解できませんでした(笑)。暴動が起こるレベルの弊害の多さだと思うのですが、本当よく成り立ってるなシュビラシステム。

PSYCHO-PASS 第8話:「あとは、沈黙。」

あらすじ

行方不明者が多数出た桜霜学園の捜査が始まりました。今回の事件のデータからプロファイリングを行なった狡噛は、朱とともに行動し、王陵璃華子の存在を突き止めます。2人はすぐに学園へ乗り込み、璃華子にドミネーターを向けたところ、犯罪係数はなんと472。即執行対象でした。璃華子は地下へと逃げ出しますが、槙島からは見捨てられてしまい、彼の仲間であり、狩猟を好む泉宮寺とその猟犬によって獲物として追われ、殺されるのでした。

感想

過去の標本事件をずっと調べてきた狡噛だからこそ、今回の犯人を突き止めることができましたね。璃華子を捕まえたわけではいないので、果たして解決と言えるかどうかはわかりませんが…。それにしても400超えの犯罪係数はすごいな。300以上で執行対象となるわけですが、過去最高値とか気になりますね。多くの殺人を犯しているので同情の余地はありませんが、璃華子の最期は残酷でした。人間を獲物とした狩りを楽しむとは、この泉宮寺という男も相当な犯罪係数を持っているのでしょう。

監視カメラのデータから、今回の事件に槙島が関わっていることを狡噛が確信することになりました。そして槙島もまた、犯人を突き止めた狡噛に興味を持ったようです。これでお互いがお互いを認識したので、第1話冒頭のシーンに向けて、一気に加速することでしょう。

PSYCHO-PASS 第9話:「楽園の果実」

あらすじ

泉宮寺豊久(せんぐうじ とよひさ)。璃華子を殺した彼は、表舞台では建設会社の会長であり、不死を求めて全身をサイボーグと変え、注目されている人物でした。槙島の提案により、狡噛を獲物とした動きを見せ始めます。

一方、狡噛は朱を、プロファイリングのプロである雑賀譲二(さいが じょうじ)の元へ連れて行き、プロファイリングの講義を受けさせます。彼は犯罪者の心理を研究したために色相が濁り、表には出られない存在。それゆえに、宜野座は、朱を雑賀に会わせた狡噛を強く非難するのでした。

感想

雑賀譲二という新キャラが登場しました。かなり高いプロファイリング技術を持っており、様々な事件解決にかなり力になってくれそうですが、犯罪係数の上昇により表立って協力はできないようです。犯罪者の心理を知ることで、自らが犯罪者に近づいてしまう…。TRPGでいう、SAN値が減っていくのと同じですね(これ分かる人どれくらいいるのでしょう)。

朱の犯罪係数を心配する宜野座ですが、狡噛の件だけでなく、父親が元刑事であり、潜在犯となってしまったという過去があるようです。そりゃ過敏にもなるわ!ずっと宜野座に反発してきた朱も、さすがに彼の気持ちを理解したのではでしょうか。

次の敵は泉宮寺になりそうです。槙島が狡噛を狩る舞台を整えてくれるようですが、ただ直接殺しに来るような単純なものではないでしょうから、別の犠牲者が出るような新しい事件を起こしてくるのではないかと思います。

PSYCHO-PASS 第10話:「メトセラの遊戯」

あらすじ

朱は友達のゆきからメールを受け、狡噛とともに、とある荒れた場所に向かいました。地下通路を発見し、危険を考慮して狡噛1人で進み始めます。その先には捕らわれたゆきの姿が。2人は様々な罠に嵌められながら、泉宮寺と猟犬に、狩りの獲物として追われることとなりました。

一方、現場にやってきた宜野座は、一向に帰ってこない狡噛を脱走の可能性ありとして朱を責めていましたが、通信が繋がり狡噛の応援要請を受けるとすぐに皆を連れ、助けに向かいます。

感想

狡噛を狩場に連れてくるために使われたのは朱の友達でした。今までにも何度か登場していましたが、強気そうなキャラデザの通り、強く、頭の良い女性でした。こんな可愛い子だったとは。一般人なので状況的に足手まといではあるのですが、ただ震えるだけの子ではないので好感度高いです。狡噛は死なないでしょうが、とにかくゆきが心配です。無事助かってくれ!

宜野座は相変わらずの頑固頭。救援要請を受けてすぐに動きましたし、本気で狡噛が脱走したとは思っていなかったでしょうけど、なんでそんな言い方しかできないのか!そこで征陸にひょいと持ち上げられる宜野座が可愛かったです(笑)。

PSYCHO-PASS 第11話:「聖者の晩餐」

あらすじ

到着したドローンによってドミネーターを手にした狡噛は、なんとか泉宮寺を倒すことに成功したものの、腹部を撃たれ重傷。意識を失ってしまいます。追いついた朱はゆきの悲鳴を聞き、1人で奥へ。その先にはゆきを連れた槙島の姿が。ドミネーターを向けたものの、その犯罪係数はたった2桁。パラライザーすら撃つことができません。そこで槙島は朱に本物の銃を与え、ゆきを殺されたくなければそれで撃てと迫ります。しかし動揺した朱はためらい、やっと思いで撃った弾は逸れてしまいます。そして、失望した槙島によって、ゆきは殺されてしまうのでした。

感想

あぁ…。嫌な予感はしていた。していたけれど、これは辛すぎます。朱が見殺しにしてしまったかのような状況もそうですが、ゆき自らが囮となって狡噛とともに泉宮寺を倒すという燃える展開の後で、ゆきの好感度がさらに上がっていたこともあり、テンションを上げて落とされた衝撃は大きいです。

槙島の犯罪係数が2桁からさらに下がって最終的に0になるシーンは鳥肌が立ちました。彼の得体のしれなさに恐怖を感じます。朱の悲痛な叫び…。これがきっかけで朱の犯罪係数が上がり、狡噛と同じ結末を辿らないか心配です。

PSYCHO-PASS 第12話:「Devil’s crossroad」

あらすじ

執行官の1人、弥生は、かつて国に認められた音楽アーティストでしたが、色相が濁って潜在犯となり、保護施設で過ごしていました。まだ監視官だった狡噛や、宜野座に執行官に誘われるも、それを拒否。その後、とある事件解決に協力を要請され、そこでかつて同じようにバンド活動をしていたリナが反社会組織の人間であったことを知ります。ドミネーターの権限がなく、彼女を止めることができなかったことを悔やみ、彼女は執行官になることを決意するのでした。

感想

やっと弥生の過去がわかりました。まさか丸々1話使ってくれるとは。芸術家という存在はシュビラシステムに反するのではとは思っていましたが、公認芸術家というのがあるのですね。人々に反社会思想を与えないような芸術なら認められるということでしょうか?そして、やはり反社会組織というのは存在しました。さすがに全人間がシュビラシステムを肯定していたら非現実的すぎます。ちょっと安心しました。

狡噛が潜在犯落ちした原因である標本事件の犠牲者・佐々山がいっぱい出てくるのですが、かなり過激な人ですね…。気持ちの良い面白い人間だったと狡噛は評価していましたが、思った以上に凶暴でした。

今回は全て弥生の話なので、前回のその後の展開はじらされることになりました。引き続き朱が心配です…。

PSYCHO-PASS 第13話「深淵からの招待」

あらすじ

槙島はドミネーターで裁くことができない。この「免罪体質者」と呼ばれる特殊な存在のことを、宜野座は公安局局長である壬生から聞かされます。

そして朱は、皆の反対を押し切り、槙島の外見を再現するために記憶の追体験を行ないます。犯罪係数は一度上昇したものの、すぐに通常の数値に戻り、再現も無事成功。槙島逮捕に向け、朱たちは動き出します。

感想

宜野座の犯罪係数が上昇しているらしく、盛大なフラグが立っています。相談するにふさわしい唯一の家族は、潜在犯となった父親しかいないという状況で、宜野座が声をかけたのは征陸でした。そう、なんと征陸が宜野座の父親だったのです!そういうことかぁ。元々、宜野座を含むみんなのお父さんというイメージでしたが、ガチの父親だったとは。気まずすぎですね。

朱はかなり色相が濁りにくい体質のようです。まさか免罪体質じゃないよな?一度は上がっていることだし、ちゃんと正常に計測されていると信じたい。一応流れとしては、体質とかではなく、尋常ではない精神力の強さにあるという見解で進んでいるので、心配しなくても大丈夫かな?朱の在り方がみんなの力になれば良いなと思います。みんなも朱のことを見直したようで、やっとここで、刑事課一係の結束が強まりました。局長の壬生がラスボス感出してきているのがちょっと心配ですが、みんな頑張れ!

PSYCHO-PASS 第14話「甘い毒」

あらすじ

街中のセキュリティシステムにより、異常なサイコパスが計測されればすぐに動くことができるため、犯罪が起きる前、もしくは起きてもすぐに対処することができるはずでした。しかし、サイコパスが正常な数値のまま、白昼堂々、明らかな犯罪が発生。当然、その犯人を目の前にしてもドミネーターでは撃てません。犯人は全員謎のヘルメットを被っており、近くの人間のサイコパスをコピーして計測を狂わせていることが判明。事件を追っていた朱たちは、犯人を人気のないところまで追いつめ、狡噛のサイコパスをコピーさせることでドミネーターを作動させるのでした。

感想

さぁこれからだという時に、急激に事態が動き始めました。街のど真ん中で人が殴られているのに誰も助けないで見ているだけ。怖すぎる…。シュビラシステムはそんな昔に導入されたものではないはずなのに、ここまで人は変わるものでしょうか。考えることをやめてしまった社会というものが、いかに恐ろしいものかということがわかります。

もちろん、これらの事態の裏にも、槙島が関わっています。今までにも何人か協力者が出てきていますが、もっと沢山いそうですね。局長の壬生がスポンサーになっている可能性もありそうです。

狡噛のサイコパスをコピーさせて撃つシーンはちょっと切なかったです。しかも300手前。あと少しでリーサル対象です。こうなってくると、犯人確保はまさに執行官にしかできない仕事ですね。でも人だかりに逃げられたらどうしようないですし、今回のような方法が毎回通用するとは限りません。それにこれからもっと事件は増えていくでしょう。一刻も早く、槙島を見つけなければ…。

PSYCHO-PASS 第15話「硫黄降る街」

あらすじ

街中での暴行事件がネット上に広まってしまい、人々のシュビラへの不信感と、犯罪への恐怖心がどんどん大きくなっていました。そんな中、ヘルメットを被った犯罪者が次々と事件を起こし、あまりの異常な状況に耐えかね、逆にヘルメットを被った人を襲い始めるという事態にまでなってしまったのです。

しかしそれらの暴動に陽動の可能性を考えた狡噛は、槙島の目的はシュビラシステムのあるノナタワーではないかと考え、朱たちは急いでタワーへと向かうのでした。

感想

ひええ、あれよあれよという間に状況が悪くなっていっています。バイオハザードならぬサイコハザード。シュビラシステムがあるため極めて少ない人数で構成されていた公安組織だけでは、とても対応しきれません。常に限りなくストレスのない社会に生きてきた人々は、このストレスに耐えきれないのでしょう。ここまでの事態になって、この事件が解決した時、社会は元の姿に戻れるのでしょうか。戻るのが幸せとは限りませんが。それを問われる状況でもありますよね。

そして槙島たちの本当の目的もわかりました。第1話の冒頭にある、狡噛と槙島の戦いがタワーのような場所だったので、最終決戦の場になるのかな?ですがまだまだ続きそうなので早い気もします。ここからはバトルメインになりそうですが、頼むから誰も死なないでくれ!

PSYCHO-PASS 第16話:「裁きの門」

あらすじ

ノナタワーに向かった朱たち。屋上に向かった槙島を狡噛と朱が、地下に向かった仲間のチェを秀星が追うこととなりました。とうとう対峙する狡噛と槙島。激しい戦いの末、狡噛が致命的な攻撃を受けトドメを刺されそうになったところを、朱が救います。槙島を殺せと言う狡噛でしたが、朱は殺すことは出来ず、逮捕を宣言するのでした。

一方地下では、シュビラシステムの正体を見たチェを、突如現れた局長の壬生がドミネーターで排除していました。壬生の正体はアンドロイド。そして全てを目撃した秀星もまた、壬生によって殺されてしまうのでした。

感想

秀星―!槙島と狡噛の戦いよりも秀星のことで頭がいっぱいです。彼がひとりで地下に向かった時点で嫌な予感はしていましたけど、ショックはデカイです。しかもそこに向かうまでの秀星がまたかっこいいんですよ。子どもの時に潜在犯のレッテルを貼られている彼にとっては、シュビラシステムが破壊された方がいいに決まっているのですが、それでも、シュビラも槙島も同類だと叫び、決して揺らぐことなく進む姿がかっこ良過ぎでした。なのに(泣)。壬生に撃たれる瞬間、諦めたように笑顔を浮かべるのも悲しいです。いやまだ死んだと決まったわけではない…。多分。

一応屋上の方々にも触れておきますが、槙島がとにかく強いです。毎日体を鍛えているはずの狡噛より強い。ひ弱そうな外見なのに…。ゆきを殺された恨みもあるのに、殺さず逮捕を宣言する朱の強さがまた切ないです。

PSYCHO-PASS 第17話「鉄の腸(はらわた)」

あらすじ

槙島を逮捕することができたものの、その捜査権を奪われてしまった朱たちは、行方不明になっており、逃走の可能性を疑われた秀星の捜索をすることになります。

一方槙島が目を覚ますと、そこには壬生の姿が。そしてシュビラシステムの正体を明かされます。シュビラシステムとは、様々な人間の脳の集合体。さらなる進化の為、免罪体質である槙島の脳を取り入れようとします。しかし槙島はそれを拒絶。壬生を襲い、脱走するのでした。

感想

とうとうシュビラシステムの正体が明かされました。肉体を捨てた200以上の脳で、人々のサイコパスを計測しているようです。壬生(正体は藤間幸三郎)もまたシュビラシステムの一員。そして、それらの脳でも理解することができない、新しい思考回路を持った人間が免罪体質というところでしょうか。仕組みは分かりませんが、うーん、200程度の脳で判断できるものなのでしょうか?壬生は公平だと言っていますが、本人たちが公平だと思っているだけでしょう。

そして、秀星が逃亡扱いされているのが悲しすぎます。朱たちは当然彼を信じていますが、対外的にそう判断されているのがつらい…。どうやら秀星以外にもいなくなった執行官がいるとのことです。もしかしたら槙島の仲間で、スパイだったのかもしれませんね。

槙島が早々に脱走しましたが、ラスボスは一体誰なのでしょう?壬生たちシュビラシステムなのか、槙島なのか。朱たちの敵は一体誰になるのか、今後の展開が楽しみです。

PSYCHO-PASS 第18話「水に書いた約束」

あらすじ

槙島の逃亡により、再度彼の捜索を担当することになった一係。しかし狡噛は捜査から外れるように命じられてしまいます。不信感を持った宜野座は、策を講じて狡噛を外に出そうとしますが、すぐに壬生に見つかり、300未満の犯罪係数にも関わらず執行モードに変形させたドミネーターで、狡噛を撃つように命じられます。そこに現れたのは朱。自分のドミネーターでパラライザーを撃ち、窮地を脱することになります。

しかしその後、狡噛はシュビラを欺くヘルメットを持ち出し、槙島を今度こそ「殺す」ため、たった一人で公安を出るのでした。朱に手紙だけを残して…。

感想

宜野座の中の迷いがどんどん大きくなっているのが不安です。シュビラに傾倒しているよりはマシなのかもしれませんが、変な方向にいかないことを祈るばかりです。それとは比例するように、朱はどんどんタフになっていきます。冷静な表情で狡噛にパラライザーを撃った時の朱はかっこよかったですね。

そして狡噛がとうとう単独行動に出てしまいました。当初からずっと「刑事でありたい」と望んでいた狡噛がその信念を捨てて、槙島を逮捕するのではなく殺すために動き出します。「刑事でいてくれますか?」という朱との約束は、まさに「水に書いた約束」=「すぐに消えてしまう約束」でした。エンディング曲の入り方が秀逸で、手紙のモノローグと最後の朱の台詞で号泣。脱走してしまった時点で、彼はもう公安には戻れないでしょう。槙島を殺そうが殺すまいが、もう次会う時は敵になります。その時、朱はどうするのでしょうか。

PSYCHO-PASS 第19話「透明な影」

あらすじ

狡噛は向かったのは雑賀のところでした。槙島という人間について考察する2人。そして雑賀が提案したのは、シュビラシステムを5日間で崩壊させるためにはどうしたらよいかという議題が交わされたスレッド。その中から、槙島の次の狙いは食糧自給システムの崩壊と推察し、北陸の食糧生産地へと向かいます。

一方、シュビラシステムは、犯罪係数が上昇し自分たちに反感を持ち始めている宜野座を見限ります。そして次の手駒とするため、朱に接触するのでした。

感想

宜野座の執行官堕ちフラグがいよいよ回収寸前の雰囲気です。焦っているのもあるでしょうが、シュビラへの不信感と、自分にとっての正義について、全く整理がついていません。でもそんな中でも、朱のあの強さが希望になっているよう…。なんとか踏みとどまってほしいものです。

次の戦いの舞台は北陸かな?この世界の食料はハイパーオーツという原料で作られているようです。しかも農業は全てドローンが担っているとのこと。機械化については少しリアリティがあるというか、未来で実際に起こりうる可能性な気がします…。なってほしくないですが。

狡噛がいなくなってしまってショックなはずなのに、朱は意外と落ち着いています。色相も濁っていない。どんなに追い詰められても、サイコパスが濁らない人というのは、優秀ではあるけれど、対外的には冷たい人にも見えるのかもしれませんね。実際は常に前を向ける人というだけで、薄情な訳ではありません。でも最後、シュビラが朱に接触してきたのが不穏でなりません。真実を告げると言っているので、シュビラシステムの真相を教えるつもりなのでしょう。朱なら理解してくれると思っているのでしょうか?

PSYCHO-PASS 第20話「正義の在処」

あらすじ

槙島の目的はやはり食糧自給システムの崩壊でした。システムを作った博士は殺され、遅れてやってきた狡噛は彼の死体を発見します。

シュビラから全てを知らされた朱。嫌悪感を抱くも、シュビラによって成り立つ秩序を否定することはできませんでした。それをシュビラも見透かしていたからこそ、朱に協力関係を求めてきたのです。

狡噛の痕跡を発見したとの連絡を受けた朱は、ドミネーターを自分に突き付けシュビラに交渉を持ちかけます。「槙島を生きて捕えたら狡噛の命を救え。できないなら槙島を殺す。邪魔なら自分を殺せ。」と。シュビラはその条件を飲みます。

博士の殺害現場には、狡噛からの、一係へのメッセージが残されていました。槙島、狡噛、そして朱たちが、最終決戦の地へ向かいます。

感想

全てを知った朱が、つらそうで、でも変わらず彼女らしくありながら、悩み抜いて成長していこうとする姿がとても良かったです。秀星の死も聞かされ、憎くて仕方ないはずなのに、それでもシュビラの必要性を否定できない。槙島の主張に同調できても、彼のやったことが正当化されるわけではないという考え方は、第16話の秀星と同じですね。夢の中で秀星やゆきと会話をするシーンは本当に切なかったです。生きてさえいれば幸せになれた…。涙で画面が見えなかったです。その後、自分を人質にしてシュビラに交渉を持ちかけたり、死体に手を突っ込んで調査したりする朱がとにかくかっこ良過ぎでした。

最終決戦の場が決まり、全員が集まる流れが整いましたね。でもあと2話しかない。これ終わるのか?槙島捕まえたところで、彼がシュビラに取り込まれるだけでハッピーエンドにはならないし。色々覚悟して観る必要がありそうです。

PSYCHO-PASS 第21話「血の褒賞」

あらすじ

公安局一係が食糧自給システムのラボに到着すると、すぐに狡噛から通信が入ります。朱たちに協力を要請しながらもその隙に槙島を殺そうとする狡噛。槙島と狡噛どちらも止めようとする朱。思いが交錯する戦いが始まります。

朱と弥生、宜野座と征陸の二手に分かれて進んでいたところ、宜野座が罠にかかって資材の下敷きになり、そこに槙島が現れます。征陸は槙島を取り押さえることに成功するも、槙島はなんと宜野座に向かって爆弾を投げるのでした。爆発音。宜野座が目を開けると、そこには自分を庇って致命傷を負った征陸の姿が。2人がまた親子に戻ることができた。それもつかの間、征陸は息を引き取ります。

そして狡噛は槙島に追い付き、2度目の直接対決の時を迎えていました。

感想

やめてくれ、もうやめてくれよ…。こちらの心は秀星ですでにボロボロなんだよ。とっつぁんまで殺さないでくれよ…。槙島、いや制作許すまじ。宜野座の「遅すぎるだろうが!」には、お前もだよ!って叫びたくなりました。お互い遅いんだよ!でも征陸かっこよかった…。槙島に勝てそうでしたもん。強いおじさん最高です。

今回も朱はかっこよかったです。「あなただけが槙島を追いつめられるわけではありません。」という台詞、そうなんですよね。朱たちからしてみれば、狡噛は朱たちにはできないと判断して信頼してくれなかった訳で、いくら元仲間でも、いやだからこそ怒りの気持ちは捨てきれないでしょう。朱がここぞとばかりにシュビラに言う事を聞かせていて、一体どっちが使われる立場なのか(笑)。本当に彼女は強くなりましたね。

狡噛と槙島の直接対決。そこに向かう朱。また第16話と同じ状況です。3人の誰の望みが叶えられるのか。いよいよ最終回です。

PSYCHO-PASS 第22話「完璧な世界」

あらすじ

2度目の狡噛と槙島の戦いに、朱がドミネーターを構えて止めに入り、槙島はその隙に逃げてしまいます。朱は狡噛にパラライザーで固定されたドミネーターを渡し、自分は狡噛の銃を持って2人で槙島を追うのでした。槙島の乗るトラックにひとりしがみつき、車を止めることができた朱でしたが、衝撃で気を失ってしまい、目が覚めたときには、銃に弾を込め、槙島を追おうとする狡噛の姿。槙島を見つけ、お互い唯一理解し合える存在であることを認めながらも、狡噛は槙島を撃ち抜きます。

槙島は死亡。狡噛は行方不明。その結果に失望しながらも、これからも朱と協力関係を続けようとするシュビラシステム。宜野座は犯罪係数の上昇により執行官へ。公安一係には新しい監視官も配属されます。朱はいつかシュビラがなくなる未来を信じて歩き出すのでした。

感想

最終的に、狡噛の望みだけが叶えられた結果となりました。これで狡噛は潜在犯ではなく犯罪者に。なんだかやりきれないですね。

朱は、今はシュビラがなくては成り立たないけれど、いつか必要なくなる未来のために動き始めます。しかしそれすらも、シュビラにとっては貴重なサンプルであり、いずれ懐柔できると信じて疑っていないのが不気味。これからは相反するそれぞれの望みを叶えるために、お互いがお互いを利用し合っていくのでしょう。

宜野座はやはり執行官に。父親の死が決定打でしょうね。悲しいですが、本人が前向きなのが救いです。そして、新しい監視官はなんと標本事件の時に出てきた学園の女の子!確かに強い意志を持っていそうな子ではありましたが、また出てくるとは。なんだかその姿がかつての朱のようで微笑ましいです。二期があるとのことで、今度こそシュビラシステムとの戦いになるのかな?ただひとり真実を知っている朱の今後が気になります。作画も構成も素晴らしい作品でした!

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