ネタバレ

【Caligula -カリギュラ-】ネタバレ・見た感想!

【Caligula -カリギュラ-】のネタバレ・実際に見た感想!

■第1話:冷静さを見失うと、真実と真理にたどり着くことはできない。

あらすじ

心理学にハマっており、少し哲学的な発言も目立つ男子高校生・式島律(しきしま りつ)は、小さなことを幸せと認識しながら、友人と何気ない日々を送っていました。ある日の夜、誰もが知っているバーチャル歌手「μ(ミュウ)」の曲を聞いていると、突然ノイズが発生し、女の子の声で「助けて!」という叫びが聴こえます。翌日、学校で友人に相談し、曲を流してみせた瞬間、周りの生徒の様子が一変。中庭では大勢が喧嘩を始め、生気のない目でそれを眺める生徒たち。違和感を抱えたまま、時は流れ、学校では入学式が始まります。しかしそこに現れたのは、先日卒業したはずの響健介、そしてミュウ。ミュウの歌が始まった瞬間、生徒たちが化け物になり、式島たちを襲ってくるのでした。

感想

なにこのアニメ面白い!最初は高校生の普通の日常。ところどころホラーな演出が入り、不気味な雰囲気を漂わせながら進んでいくので、ソワソワしながら観ていたら、最後に突然周りの人間が化け物になるというショッキングな展開。かなり驚きました。

不思議なのは、最後化け物が暴れ出した時、叫び逃げる生徒と、何も慌てる様子なく座ったままでいる生徒がいることです。この違いは一体なんなのでしょう。

登場人物の1人、美笛(みふえ)が、夜ベランダでミュウに遭遇した時もかなり冷静だったので不思議でした。バーチャルな存在が目の前に現れることは、この世界ではおかしくないことなのでしょうか。

最後に助けてくれた(?)生徒は味方っぽいですね。それにしても奇抜なヘアスタイルである(笑)。

■第2話:不安、焦燥などといった負の感情は他人を巻き込んでいく。

あらすじ

助けてくれた男子生徒・佐竹笙悟(さたけ しょうご)と、ミュウの歌声が響く街中を逃げる律。なんとか逃げ切り、笙悟に説明を求めますが、突然小さな女の子・アリアが現れ、「ミュウを助けて」と言ってきます。

その時から、街中の人間、母親や飼っている犬までもが、頭部にノイズがかかっている状態で見えるようになり、混乱する律。それは彼だけでなく、他の一部の生徒も同じ異変を認識していました。

律は電車で遠くへ行こうとしますが、なぜか途中で降ろされ外に出ると、先の景色がホログラムのようになっており、そこにミュウが現れ「ここから先は作っていない」と告げられます。律は「おかしくなっているのは自分ではなく、この世界だ。」と気づくのでした。

感想

今回わかったことは、「化け物が見えない人間は襲われない」「化け物になるのは吉志舞高校の生徒のみ」「ここはミュウが作った世界(メビウス)」という部分ですね。どうやら異変に気付いた人間の方が少ないようです。

ミュウは無邪気がゆえになんだか怖い…。何かがあっておかしくなってしまい、それを止めたいのがアリアというキャラクターなのでしょう。

主人公と同じ状況に陥っている他のキャラクターも気になります。まだ1人の美笛、2人で行動している鼓太郎と鈴奈。早く合流してほしい。他にも、おそらく異変に気づいていないブロガーの鳴子や、入学式事件以来まだ出てこない琴乃が今後どのように関わってくるのか。オープニングに目立って出てくるので主要キャラクターだとは思うのですが。

■第3話:何故、生きているのか?人生について突き詰めて行けば行くほど、混乱してしまう。

あらすじ

入学式の前から、自分の母親が別人に変わっているという異変にあっている美笛。本当の母親を探すため、スイートPの主催するお茶会に参加します。母親の情報を得たい美笛ですが、相手は全く聞く耳を持たず、甘いお菓子を食べ続けどんどん太っていき、異常な姿に。我慢できなくなった美笛は激昂しますが、スイートPは「本当の母親を消したのはあなただ」と告げ、美笛を追いつめます。

一方、律は真実を知るため、笙悟とアリアの待つ音楽準備室へと向かいました。

感想

美笛回です。第1話で母親が別人になっていたのは、ミュウが美笛の希望を叶えようとした結果だったようです。「母親とご飯を食べたい」という希望を一体どう解釈したら、本物の母親を消して別人に替えることになるのか!本物の母親も、この世界では果たして本物と言えるのかわかりませんが…。

スイートPの現実の姿が太った男性であるように、他のキャラクターも、この世界での姿と本当の姿が異なっている可能性がありそうです。太っていることに過剰に嫌悪感を抱いている美笛の今の姿は、彼女の望みが叶えられたことによるものなのかもしれません。

そして美笛と一緒にお茶会に参加していた鳴子ですが、異変に気づきましたね!見えていない人間が、入学式のような儀式的なものがなくても、ふとしたことで見えるようになることもあるのか。

ミュウを使い、この世界(=メビウス)を管理している組織も判明しました。メビウスの異変に気づいたイレギュラーを排除しようとしている様子から、スイートPに続き、今後も律たちの敵として現れそうです。

■第4話:自分の存在を認めない人間は、他人からも尊敬されない。

あらすじ

メビウスは、人々が現実世界の負の感情を全て忘れて過ごせるよう、ミュウとアリアが作った世界でした。鈴奈と連絡が取れなくなったため、笙悟のSNSでの呼びかけに応じた生徒たちとともに、律は図書館へ向かいます。そこには楽士である少年ドールが、訪れた人間を人形に変え、鈴奈のことも取り込もうとしていました。

感想

笙悟の呼びかけにより、あっさり他の生徒たち(美笛・鳴子・鼓太郎)も合流しました。笙悟は難解な暗号のつもりで投稿したようですが、「銃と薔薇」という名前でバレバレだったようです。笙悟可愛いな(笑)。

頭部にノイズがかっている人間はゲームのNPCのようなもので、その他の人間は全て「現実世界でトラウマを抱え、ミュウの歌に癒しを求めていた人間」ということになるようです。もっとシンプルに分ければ、吉志舞高校の生徒以外はNPC。吉志舞高校自体が、この世界での架空の学校という可能性が高そうですね。ゆえに、生徒たちが全て現実で高校生とも限らないのではないかと。

後半は鈴奈回です。鈴奈と少年ドールの「指輪物語」に関する議論は、知識がないので難しくはありましたが、図書館の雰囲気に合ったとても心地よいものでした。前回の楽士スイートPもそうでしたが、楽士もそもそも現実世界でトラウマを持つ人間なので、精神的に脆く、簡単に崩れます。敵キャラクターではありますが、救われて欲しいとも思ってしまいますね。

最後、おそらく次回の敵になるであろうセクシーな女性が出てきましたが、その背後にいたデジヘッドの中に、今までずっと出てこなかった琴乃の姿がありました。あれ、第1話で襲われた側だったような…。見間違いかな?

■第5話:誰でも傷つくことはある。だが、傷ついていることに気付かない者は癒やされない。

あらすじ

テーマパークにやってきた律と鼓太郎、そしてアリア。そこには琴乃の姿もありました。律たち以外に見えないはずのアリアと目が合う琴乃。異変に気づく兆候が見られます。そこはカップルイベントで盛り上がっていましたが、イベントの目的は、吉志舞高校の男子生徒を再洗脳することでした。楽士側の手駒として多くの男子生徒を集めていた琴乃は、主催者の楽士ミレイに嫉妬され、人気対決をすることに。ミレイとの戦いの中で自身のトラウマを思い出した琴乃は、元の世界に帰りたいという強い想いから、戦う武器であるカタルシスエフェクトに目覚めました。

感想

今回ギャグ要素が多かったです。イケメンの発する「告ってラブラブぴったんこ」はかなりのパンチ力がありますね。「中学生みたい」と指摘されてショック受け過ぎな律の顔も初めて見ました。

前回の最後の方にも出てきましたが、今回新しい仲間?の峯沢維弦(みねざわ いづる)が登場しましたね。あの笙悟の呼びかけでやってきたようなので、異変に気づいているキャラクターなのでしょう。それにしても音楽準備室にやってきて最初に「佐竹笙悟は?」と聞いてくるとは。やはりバレバレですよ、笙悟さん(笑)。

琴乃とミレイのやり取りや戦いも面白かったです。何故か律が審査員にされていましたが、そこで自身の過去を思い出し、律を抱きしめて涙する琴乃。とても感動的なシーンなのに、律、投票ボタン押しよった(笑)。琴乃のトラウマですが、「息子への虐待」なのかな?と考えています。

■第6話:前向きなだけが前進とは言えない。状況を知ることも大切な一歩だ。

あらすじ

ミュウの歌声が始まり、またデジヘッド、さらには楽士たちもが襲ってきます。笙悟や、覚醒した琴乃とは違い、戦う術を持たず逃げるしかない律たち。しかし、自身のトラウマに向き合い、現実に立ち向かうことを決めた美笛・鳴子・鼓太郎・鈴奈・維弦は、アリアの力でカタルシスエフェクトに目覚め、敵と戦う力を得ます。しかし、全く自分の望む世界にならないことに激昂したミュウが暴走。世界を破壊し始めました。そんなミュウを見た律は、自分の過去も思い出せない状態から、アリアの助けも借りずに覚醒。ミュウを止めることに成功します。

感想

怒涛の展開でした!
一気に律以外の5人が覚醒するのですが、維弦だけ全くトラウマがわからない!突然出てきてすぐ覚醒してしまいました。このアニメはゲームが原作なので、詳しくはゲームでということでしょうか。顔がイケメンであることに関係していそうではあります。

律も覚醒しますが、彼のトラウマはまだ全く描かれていません。「こんな世界もいいのかもな」とのんびり考えているふしがあり、元の世界に帰りたいという強い気持ちもなく、記憶がないので向き合うものもなく、おそらく覚醒するための条件を全く満たしていないのですが、ミュウの暴走が引き金になっていることと、最後ミュウが律の名前を呟くところから、律とミュウには何らかの関係があり、トラウマもミュウに関係しているのでしょう。

第1話の最初に出てきた男性が律なのでは?とも考えています。なんにせよ、全員が覚醒したことでバトルも激しくなるでしょうし、律の過去や、元の世界に帰るための手段などもわかってくると思うので、これからの展開が楽しみです!

■第7話:絶望的な状況である時こそ、笑顔をたたえることが必要だ。

あらすじ

ミュウの暴走から約1ヶ月、彼女は眠り続けていました。律たちは「帰宅部」と称して、元の世界に帰るための活動を行なうことにしましたが、ミュウも楽士たちも全く現れないため、比較的平穏な生活を送っていました。しかし律が街中を歩いていると、突然周りの世界が一変し、ミュウが現れます。どうしたら律は幸せになるのか、幸せとは何かと問うミュウに答えようとする律。そしてとうとう自分の過去を思い出します。ミュウは律の制止も聞かず、自分の考える幸せな世界を作るため、再び動き出すのでした。

感想

笙悟がどんどんギャグ要員化しています。笙悟がアルバイトを始めただけでも驚きなのに、なぜよりにもよって女性アクセサリーショップで働こうとしたのか…。堂々とビールを飲んでいますが、笙悟はどうやら現実では成人しているようです。やはり、メビウスに来た人間は全て高校生の姿になっているだけで、実際の年齢はバラバラなのでしょう。

また、律がとうとう自分の過去を思い出したようです。映像から察するに、現実世界ではカウンセリングを受けていたようです。まさに律のような哲学的な話し方をする男性を、どこか第三者的に見ているような雰囲気があり、もしかしたら今の律の話し方は、誰か別の人間に憧れた結果なのかもしれないと感じました。まだ何とも言えませんが。

そして、なぜか楽士の響鍵介がしれっと帰宅部に入部していました。どっからどうみてもスパイだと思うんですけど(笑)。

■第8話:人生とは、他人の設計図で作るものではない。どんなに稚拙でも自分で描くべきだ。

あらすじ

ミュウが眠りについたことにより、メビウスは楽士たちの幸せを叶えられなくなっていました。イケメン顔で女性の人気を集めていた楽士・イケPは、ミュウの力で作られていた人気が落ち、ついに帰宅部の維弦に1位の座を奪われます。怒りで維弦を襲撃するイケP。しかし、維弦は傷ついた自分の顔に歓喜し、さらに自分で自分の顔を切りつけ始めます。維弦にとっては、その美しい顔は不幸でしかなかったのでした。

感想

少し時間が戻り、ミュウが復活するまでの1ヵ月間のお話でした。イケPだけでなく、スイートPもミレイも自分の望む生活を保てなくなっています。楽士はメビウスの秩序を守る存在ではありますが、あくまで自分の幸せのために動いており、メビウスのみんなのためにという考えは持っていないようですね。

今回はイケP回なので、声優の斉藤壮馬さんが大活躍です。あの有名な「ちょ待てよ!」という台詞をさりげなく言っていますが、アドリブでしょうか(笑)。

維弦の過去はまだ詳しくはわかりませんが、少なくともメビウスでの姿と本当の姿は同じであり、そのキレイな自分の顔にトラウマを持っているようです。傷だらけの顔でいたいのに、ミュウの力ですぐ直ってしまう。ミュウが考える一般的に幸せだとされることが、全員にとって幸せであるとは限らないという、わかりやすい例ですね。

■第9話:何かが起こってしまった後であっても、何をするかは自分で選択できる。

あらすじ

アリアが、現実世界に戻るための扉「審判の扉」と見つけたため、帰宅部はランドマークタワーに向かいます。そこは楽士たちの本拠地でもありました。そこでは、楽士・シャドウナイフがこの世界の生徒たちをいたぶっており、止めようとする鼓太郎でしたが、シャドウナイフが傷つけていた生徒は、かつて彼をいじめていた人間であり、正義とは何かという問題に苦しみます。そして、戦いの中でシャドウナイフはタワーから落ちてしまいました。審判の扉のある場所へとたどり着きますが、帰宅部がこの場所に来ることを事前に知っていたかのように、その扉を開けられるミュウの姿も、他の楽士の姿もそこになく、帰宅部のメンバー内に内通者がいるという可能性に、疑心暗鬼になるのでした。

感想

内通者はどう考えても響だろ!と叫びたいのですが、帰宅部たちはどうやらそこまで単純には考えていないようですね。響の加入があっさりすぎて、帰宅部の面々がなぜそこまで簡単に受け入れているのかが少しわかりません。ゲームの原作ではもっと詳しく描かれているのでしょうか。ただ最後のシーンを見ると、内通者は律の可能性も出てきました。おそらく審判の扉であろう場所で、迷わず装置を操作する律。もしかしてメビウスの誕生にも関わっているのでしょうか?

楽士のリーダー的存在であるソーン(いちか)。彼女が前回「さらなる地獄を味わわせてやる」と言っていた相手が、笙悟であることもわかりました。第5話で、笙悟の目の前で飛び降りた女性がいましたが、それはソーンのようです。笙悟のトラウマもほとんど描かれていなかったので、この二人の関係は気になりますね!ただ笙悟の絶望した顔がもはや顔芸の域で、シリアスなシーンのはずなのに笑ってしまうのは私だけでしょうか(笑)。

■第10話:Caligula

音楽準備室に閉じ込められた帰宅部。外にいた水口茉莉絵に助けを求めますが、外からも扉を開けることはできないようでした。どうすることも出来ず、さらにはこの中に裏切り者がいるかもしれないという暗い状況の中、鍵介の提案で、それぞれ本当の自分について語り合うことになります。そうしていると、突如部屋の扉が開き、そこには水口の姿が。助かったと思ったのもつかの間、水口が豹変し、襲い掛かってくるのでした。

 

あの水口さんが楽士…。世界の異変に気づいていない参考例として登場しているだけのキャラクターだと思っていたので、これはかなり予想外でした。穏やかな清楚系女子とイカれた殺人狂というギャップも凄すぎて、正直今回の話は全てここに持っていかれた気がします(笑)。

ですが今回のメインは、律以外の帰宅部メンバーの過去話です。ほぼ何も語られず突然覚醒した維弦や、敵だったのに簡単に仲間になった鍵介、そして笙悟と楽士・ソーンの過去も少しわかりました。維弦はその美形な顔にトラウマがあるとばかり思っていましたが、実際は母親との確執だったみたいですね。意外だったのは鼓太郎の実年齢です。まさかまだ中学生だったとは。でも確かに、レスキューマンと名乗って人助けに奔走していたり、すぐ突っ走るところがあったりと、子どもらしい行動や言動は多かったように思います。アリアに「チビ」と言われていたのも納得。

また話が戻ってしまうのですが、次回は衝撃の水口さん(=楽士・ウィキッド)との戦いですのでとても楽しみです!

■第11話:人は常に正解を求める。だが、正しければ本当にそれでいいのか?

帰宅部の仲間が閉じ込められ、そして襲われている間、律は現実世界に戻ってきていました。メビウスにいるため現実で意識を失っている人は、「アストラルシンドローム」という病気だとされ話題になっており、その原因とされるミュウを作った会社は責任を追及されています。実は、律はその会社の人間であり、ミュウを作ったプログラマーでした。自身のトラウマと向き合いながら、律は必死でミュウを止める術を探し続けます。

一方、メビウスにいる帰宅部はウィキッドに苦戦していましたが、鍵介の覚醒もあり窮地を脱します。しかし、またミュウの暴走が始まろうとしていました。

 

メビウスでの律の姿は、現実での上司の姿を借りていたようです。他者とコミュニケーションを取ることが苦手で、誰にでも優しく接することができる上司にコンプレックスを抱いていた律。決してアニメだけの話ではなく、大なり小なり、実際の世の中にも多く存在する悩みであると思います。このアニメ(原作はゲームですが)は、敵味方関係なく、登場人物全員のトラウマや感情にリアリティがあり、考えさせられます。

そして、楽しみにしていたウィキッド(正体が衝撃過ぎたのでもう水口さんと呼ばせてください。)とのバトルですが、水口さんの豹変ぶりが本当にぶっ飛んでいて大好きになりました(笑)。現実の彼女は少なくとも足が動かない、もしくは無いか、もっとひどければ全身不随かもしれません。手足が自由に動かせるメビウスはまさに素晴らしい世界でしょう。ですが、何故そんな彼女が「人殺し」に幸せを感じるのか。過去がとても気になります。

またメビウスへと戻った律が、今度こそミュウを止められるのかどうか。メビウスはどうなるのか。いよいよ次回は最終回です。

■第12話:理想(きみ)を壊して、現実(じごく)へ帰る――。

ミュウを止めるため、再びメビウスへと向かう律。ミュウの再度の暴走により、メビウスはまた崩壊の危機にさらされていました。それを止めるためには反乱分子を排除する必要があると考えた楽士たちと、帰宅部の戦いも激化します。

笙悟はソーンと戦いますが、現実では死んだはずの女性・一凛の姿をしたソーンの正体は、一凛に執着する飛鳥という男でした。ソーンに押され、絶体絶命だった笙悟を救ったのは律。住人もろともメビウスと心中しようとするミュウとソーンにより、世界はほとんど崩壊していきますが、アリアの力で律以外の人間を現実世界へ逃がします。

残された律は、自分の本当の気持ちを伝えるため、ミュウと向き合います。幸せとは何か。ミュウへの想い。全てを嘘偽りなく伝え、律は自らの手で彼女を壊し、現実へと戻るのでした。

律の合流シーンは鳥肌が立ちました!丸々2話分別行動を取っていて、しかも裏切り者かと疑われている状況でもあったので、まさに「おかえり!」という感じでした。物語の最後の最後の窮地に主人公が助けに現れるというのは、どこの作品でも燃える展開ですね。

律とミュウの会話もとても良かったですし、第1話の本編やオープニングの演出がこの最終回に繋がるという、とてもキレイなまとまり方でした。ゲームや漫画を原作としたアニメは、たまに詰め込みすぎてまとまらないことがあるという印象ですが、少なくとも原作を知らない自分からすると、一つのアニメ作品としてキレイな終わりを迎えていると思いますし、原作を知らなくても感慨深く、涙が出そうでした。

「理想(きみ)を壊して、現実(じごく)へ帰る」というタイトルにもグっとくるものがあります。そう、メビウスでの戦いは終わりましたが、登場人物たちのトラウマはまだ解決していません。向き合うのはこれからであり、現実世界は彼らにとってはまだ地獄なのでしょう。良い作品でした!

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